ツアーログ2000
与那国ツアー
2000年4月29日(土)〜5月5日(金)
8ボートダイブ(9ダイブのはずだったけど・・)
{ 写真はデジカメで撮りました。}
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恒例となった感のあるGW与那国ツアー。今回はなんと石垣〜与那国間の飛行機欠航というビックリ事態から始まった。
10年ほど前にもこの便で欠航の憂き目に遭ったことがあったがウーン久しぶりにあせるなぁ。あわてて石垣島で宿の確保に電話をかけまくる。やっと宿を見つけて落ち着いたところへ与那国から船が迎えに来るとの連絡が。宿をひきはらい、夕方与那国へ向け出港。ところが風雨が強まり西表島付近で再び石垣島へと引き返すことに。レレレ、宿があるだろうか?船の上から携帯電話で先ほど引き払った宿に恥ずかしながら再予約。携帯電話はなんと便利なことか、普段携帯電話を使わない私もつくずく感心してしまった。結局、翌日のJTAの臨時便にて無事与那国に入ることができた。ホッ
そんなこんなで入った与那国は潮の調子が今一つであったが、いろんなポイントに潜ることができたし、いつもと違った与那国ツアーとなったのでした。そして、2日、3日と経つうちに初日の石垣島での出来事はずいぶんと前の出来事のように思えてきたのはフシギなことでした。
ダイビングの感想については今回はメンバーの寺尾さんと井沢さんに任せるとして、今回の与那国ではハンマーヘッド少々、イソマグロの群れ多少、バラクーダの群れドカーン、話題の遺跡ポイント、ドーム内の光線の美しさと魚影の濃さが印象のWアーチ、深場(チョット)でオキナワサンゴアマダイ、アケボノハゼ、(もっと深場で、でもみんなかえったあとにコマツだけ、ゴメンネ)アカオビサンゴアマダイ、シコンハタタテハゼなど日本で最初に黒潮があたる与那国の海を味わったのでした。
船酔いは克服したけどハラヘリ症は健在の寺尾カオリさんのダイブログより
・ポイント:遺跡
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去年は風向きが悪くて潜れなっかた念願の遺跡ポイントということで、1本目からワクワク。水温はやや低くてちょっと寒いが,透明度は良い。 特大のサザナミヤッコを見ながら近づいていくと,イソギンチャクにはハナビラクマノミと小さなミツボシクロスズメがいる。 広いメインテラスを上がっていくとシマハギやギンガメアジが群れている。その先の水路は,水路のような溝の中が更に段になっていて、人工的に作られたように見える。やっぱり遺跡!?と思わせる一番印象的な場所だった。波打ち際ではギンユゴイが群れていて、見ているだけで波酔いしそうになる。深さ1メートル位の穴が2つ並んであいている柱穴から亀岩へいくと、大きなゴマモンガラが食事をしていた。 |
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・ポイント:ムーラン2(ロウニンホール)
エントリーし、上からゆっくり落ちていく。ようやく着底。そのままL字型の穴の中へ落ちていく。穴の落ち込みのところにきれいな紫色のクレナイニセスズメがいた。ホールの中から飛び出していったロウニンアジとシコンハタタテハゼは引っ込んでしまったので残念ながら見ることができなっかたが、出口のところにいたアケボノハゼはやけに愛想がよく、みんなにそのかわいいい姿を見せてくれた。出口から斜面に沿って浮上していくと、そこはスミレナガハナダイのハーレムで蛍光っぽい雄の模様が目立っていた。斜面を上がりきったところでさっきの穴の入り口にハタタテハゼ、横の砂地に2匹オキナワサンゴアマダイを見ながら浮上。
・ポイント:ダブルアーチ
3つまたのアーチを抜け、岩に沿って進んでいくと岩陰にハナゴンベが2匹いた。逃げも隠れもしないので近くで見ることができた。水中立神岩を回り込むと下にはハナゴイの大群がきれいだ。そこからもうひとつのアーチへ進むと特大のサザナミヤッコとその幼魚、ニシキヤッコ、スミレヤッコがいた。それにしてもここのサザナミヤッコはやたらとデカイ!アーチを抜けると外は明るい。足下を大きなカスミアジが通り過ぎた。明るい海の中カスミチョウチョウオの群、イッテンチョウチョウオ、モンガラカワハギ、クロユリハゼ、クギベラを見ながら「ああ、南の海に来たんだなぁ〜」とウキウキしているとクマザサハナムロの群が頭の上を通り過ぎる。みんながオニダルマオコゼを取り囲んでいる間、私は見つけたメガネゴンベとひたすらにらめっこをしていた。目の縁取りがかわいくて思わず笑ってしまいそうだったが、引っ込んでしまったメガネゴンベの負け。水面から顔を出すと、ずっと曇っていた天気が一瞬だけ晴れていた。
・ポイント:西崎 |
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今年もハンマーヘッドを見たくて与那国に来た。西崎は海の中で思わずヤル気オーラが背中からでてしまったほど楽しみにしていたポイントだった。初日、ハンマーウェイの上手からエントリーし、着底するとすぐに大きなバラクーダの群が現れた。そのままじっと待つと少しずつ寄ってくる。頭の上近くまで寄っている。すっごい迫力。そのうち左からウメイロモドキの群が現れ、右からはクマザサハナムロの群、記念写真でも撮りたいような状態だった。初日から幸先が良くワクワクしてくる。が、今年の西崎はあまり透明度がよくなくて、黒潮も不調で流れていない。従って、最終日かろうじてイソマグロが10本ほど並んだのを遠くに見ることができたが、南の根に並ぶイソマグロの群は見ることができなっかた。ギンガメアジは最終日ハンマーヘッドロックの裏に入ると、逃げ遅れたのがびっくりした顔をしてバラバラ逃げていくのが見れた。やっぱり近くで見ると大きい。ハンマーは、2回遠くにいるのは見えたけど、いずれもおしりをブリブリ振りながら消えていく後ろ姿だった。ロウニンアジに至っては、1匹も見ることができなかった。
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おまけ
去年は、帰りの日の天気が悪く飛行機が飛べないかも?とヒヤヒヤしたが、今年は行きの石垣−与那国間が欠航となってしまいドキドキした。与那国からダイビング用のボートで迎えに来てもらい、菓子パンとおにぎりを持ってナイトクルージングをするべく出港した船は、2時間後にまた石垣港に戻ってくる結果になった。(2回はやりたくないけど、ちょっと楽しかった。)そして今年もやっぱ与那国はどなん(渡難:島に渡るのが難しいという昔の与那国の通称)と痛感した。海はというと、西崎は不調だったけど、今回いろいろなポイントに潜ってみて、同じ海でもそのポイントによって全然雰囲気の違う与那国の海に、また更に魅せられてしまって「来年は西崎流れるといいなぁ〜」などと言いつつ、来年のカレン
ダーをめくっている。
この与那国ツアーでめでたく100本ダイブを迎えた井沢むつみさんより
「遺跡ポイントで100ダイブ目を」
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エントリーすると、岩がポツンとたっているだけで、まわりは何もなく、ここがほんとに海底遺跡なの?と思いました。そして、小松さんに案内されて後をついて行くと、目の前に平たい階段みたいな大きいい岩があって、上部の岩の上にはシマハギが群れていました。水面を見ると波のうねりが見え、この光景がTVで見たおなじみの光景と同じで、ああ、ここが遺跡ポイントなんだなと実感がわきました。溝を見れば水路とわかったし、丸く大きな岩はカメ岩だなと思いました。
ほんとに広くて大きいですね。そこは、潮の流れがあると大変と聞いていたのですが、その時は流れがあまりなかったので、じっくり見ることができました。
遺跡ポイントは与那国に行ったら是非潜ってみたいところでしたので、潜れてしかも100本記念を迎えることができて、感激いっぱいです。
小松さん、そして一緒に潜って下さった方、感謝いたします。