イワシD、8年ぶりのモルディブツアーへ

毎年のように行っていたモルディブにもずいぶんご無沙汰でした。

地球温暖化への危機感が増す昨今、海抜のとても低いモルディブもどうなってしまうのだろう...そんな気持ちもあって行ってみたいとの声も今回のツアーのきっかけのひとつとなりました。


リゾート選び

ひとくちにモルディブと言っても滞在する島(リゾート)によって印象はずいぶんと違うものになってしまいます。

今回(毎回ですが)の最初の条件としては「適度に質素」、「日本人が多くない」、「ハウスリーフが良い」というものです。

年末年始や旧正月を外した日程だったのですがこの時期はヨーロッパからのゲストで大変賑わっているとのことでなかなか希望通りの島は部屋の確保が難しい状況でした。そんな中、旅行会社の担当の人から紹介があったのが今回訪れ「エライドゥ ツーリスト リゾート」でした。このリゾートはこれまでは日本からのゲストはとても少なく昔ながらのヨーロピアンにも人気のある島とのことでした。

島のある場所は海も定評のあるアリ環礁の真ん中から北のエリア。ボートダイビングで潜るポイントも楽しい場所が多いエリアです。

そんなわけで今回のリゾートは決まりました。


成田〜マレーシア〜モルディブ

モルディブへまでの行程は何種類かの行き方があります。スリランカのコロンボ経由、マレーシアのクアラルンプール経由、シンガポール経由などです。今回はクアラルンプール経由でした。

それにしてもシンガポール空港もそうですがクアラルンプール空港も広くてきれいですね。なんだか成田空港が薄暗くてゴチャゴチャしているような気がします。

さて、朝成田空港を出発してクアラルンプールで乗り換え、夜22:20にモルディブに到着しました。時差はマイナス4時間です。日本時間では夜中ですね、さすがに疲れました。

少し離れたアリ環礁のリゾートに行くので最初の夜は空港のある島のホテルで1泊です。

以前は首都のマーレまで船で行って泊まっていましたが空港のあるフルレ島のホテルは初めてです。新しくてとてもきれいでした。おまけに室内にあったテレビでにNHKのニュースが見られました。

島へ

翌朝、いよいよエアータクシー(水上飛行機)でエライドゥへ出発です。

あの大きさの飛行機は沖縄でも乗ることもありますが水上飛行機はあまり乗る機会もないですね。

海の上に着水するのはなんだか不思議な感覚、さらのイカダ(ポンツーン)に乗り移るのはけっこう笑えます。

水上飛行機の待合室
桟橋を通っていよいよ搭乗
操縦したい!?
飛行中はこんな環礁が見えます。

到着。 あのイカダがターミナル...
イカダ(ポンツーン)に接岸。

ポンツーンから船(ドーニ)に乗り換えてリゾートへ。


到着

乗り換えたドーニでエライドゥツーリストリゾートに到着しました。

さっそくレセプションに案内されて島での時間がスタートです!

ウェルカムドリンクを飲みながら宿帳(?)に記入します。どうやら日本人のゲストはいないようです。一応当初の希望通りってことですね。せっかくのモルディブなのだから日本人だらけという景色よりヨーロピアンリゾートの空気を満喫したいということで日本人が少ないリゾートを希望したのでこの状況は満足です。でも、と言うことは言葉も日本語は通じないってことですね(当たり前!?)。え?英語が話せるかって?まさか! そういうことは毎度行ってから思い出すんです。ま、いつものごとくなんとかなるでしょう。

ところでこの島はこれまでも日本人のゲストはゼロではないけど珍しいとのこと。イタリア人、ドイツ人が多いとのことです。

ついでながら今回はリゾートに滞在した5日間、自分たち以外の日本人には会いませんでした。

リゾートの入り口です。
いろんな施設がありました。

部屋

部屋はビーチから少し入ったコテージでした。シャワーとトイレは半分屋根がない半外です。開放感があっていいんですよね。

そういえば毎度苦労するベッドについてのこと。予約時から再三希望しているのですが部屋の中のベッドはツイン仕様にはなっていませんでした。ヨーロッパ色が強いリゾートほど2人用の部屋はツインベッドでは無くダブルベッドが当たり前になっているようです。日本からの旅行ではカップル同士ばかりとは限らないのですが向こうでは珍しいってことですかね。

まぁ、このことは予想通りだったので見てから希望を行ったところすぐに対応してくれました。

私たちの部屋の外観。
部屋の前の道。
シャワーは半分外。
トイレも半分外。開放感抜群!


忘れられないチェックダイブ

到着後昼食を食べてからさっそくダイビングの申し込みに行きました。Cカードにログブックを持ってダイビングスクールへ。

けっこうしっかりCカードや申し込み内容(経験本数やランク)をチェックしていました。そしていつもは前日にボードに書かれたポイントを見て参加を申し込んだりするシステムが多いのですが今回は私たち7人、希望を聞いてできる限り対応するとのこと。必要ならば7人だけで船を仕立ててくれました。

その前にチェックダイブでした。これまで何回もモルディブを訪れていてほぼ初めてのちゃんとしたチェックダイブでした。場所はタンクを背負って歩いてエントリーするハウスリーフです。ここのハウスリーフは波打ち際から20mほどのリーフから一気に30mあたりまで垂直に落ちる豪快なドロップオフです。しかもこのときは快調に流れています。というかブンブン流れていました。そんな中でのチェックダイブ、ウチのメンバーは無事クリア。なんと頼もしいのでしょう!チャックダイブのイメージにはあまりに豪快な状況で皆さんすっかり笑っちゃっていました。


ハウスリーフ

今回は海はけっこう濁っていました。元々モルディブはスコーンと青く抜けているという海ではないようです。(もちろん時期などによっては抜けている時もあるのでしょうが)だから魚が多いのだろうと思いますが。

今回透明度はハウスリーフでもボートダイビングで遠征したポイントでも12〜15mといったところでした。でも魚はやはり多くて種類も豊富でした。ハウスリーフでもロウニンアジやイソマグロは普通に通るしマダラトビエイや大きなスティングレイも見られました。さらに私たちがボートで出かけているときにはマンタも見られたそうです。それからインド洋ならではの魚もよく見られてモルディブに来たんだなあと感じさせてくれます。

ブラックピラミッドバタフライフィッシュ
横穴がたくさんありました。
ロウニンアジはよく見ました。
ヨスジフエダイやノコギリダイ


リゾートでの毎日

このエライドゥの一番のヒットは食事の良さでしたね。食事は毎回ビュッフェ(馴染みな言い方ではバイキング)ですが種類は豊富です。ライス物からパスタ、野菜、パンの種類も多く味も良いものが多かったです。またデザートも果物からケーキ類もいっぱいでした。外国でありがちな超甘デザートは少なく美味しく食べられるケーキもたくさんあって食事に関してもみんな大喜びでした。(コーヒーはやっぱりハードでした...紅茶はOK)

食事の後は毎回外のテーブルで過ごしました。昼も夜もここでしゃべったりしながらみんなで集まっていました。ある夜には3人組のバンド?が私たちのテーブルのところにやってきて日本の歌(なんだったっけ?古〜い唄でした)をやりだしたときには笑えました。


ボートダイビング

エライドゥからのボートダイビングではフィッシュヘッドやマヤティラなどモルディブでも屈指の名ポイントに行くことができます。

今回もそれらのポイントも含めいろんなポイントに行くことができました。相変わらず透明度は良くないのですが「ドロっとした水の中にグッチャリの魚影」というモルディブの海らしい光景もまた見とれてしまいます。

巨大でした。人の顔くらい!
カメはたくさん見ました。

ボートの帰り、外国人の中に混じっている〇〇さん。

ナポレオン近寄りすぎ!
手を伸ばせば触れるくらい。


ラシッド君

今回はずっとダイブマスターのラシッド君がガイドとして付いてくれました。

モルディブ人の彼は若く元気なのですがとてもまじめした。いつもメンバーに気を配り丁寧なガイドをしてくれました。リゾートのガイドにありがちな泳ぎまくると言うことも無くじっくり案内してくれました。うまく伝えられませんでしたが感謝しています。

ところで彼は「日本人は小さい魚が好きネ」って言っていました。特に否定はしなかったですがウチはどうかな??

ガイドのラシッド君


やっぱり楽しいマヤティラ

前日のフィッシュヘッドもナポレオンやカメなどがゲップが出るほど見れて楽しかったのですが名物のシルバーチップシャークは何故か見られず。でも翌日のボートリップのマヤティラではさすがの魚影でした。

エントリー後の潜降はクマザサハナムロの大群の中をかきわけるように潜降。サメやイソマグロ、ロウニンアジなどがグチャグチャ泳ぎ回っていました。

さすが!

そういえばこのポイントでのナイトダイビングにも誘われました。日程の関係で行けませんでしたがなんだか凄そう...

でも見てみたかったな。

魚群の中を泳ぎます。
イソマグロ
すぐ上をイソマグロが
ドロッとした水とぐっちゃりの魚影!

ギンガメアジの大群が走る

マンタ三昧

実は今回はマンタのことはあまり考えていませんでした。アリ環礁ではたしかにこの時期がマンタが見られるシーズンなのですがマンタで有名なポイントはアリ環礁の最北部と南部にあってエライドゥからは遠すぎると思っていました。ダイビングスクールのマネージャーに「ちなみに」程度で聞いたマンタだったのですが最終日にフルデイボートトリップで(通常のボートダイビングは午前潜ってリゾートに帰って来て午後はまた希望者が行くパターン)真西のマンタポイントへ行く予定にしてくれました。

以前モルディブで潜ったマンタポイントはひたすらじっとしてマンタを待ってマンタを見ている時間も含めて極力動かずに50分、なんて感じでしたが今回のポイントはマンタも見られましたが普通に泳いでマンタが来たら動かず見るという内容でした。他の生物もたくさん見られてマンタ無しでも楽しいポイントでした。

とは言え至近距離でたくさん(しかもデカイ!)のマンタを見られてお腹いっぱい!


あっというまの5日間

なんだか滞在の5日間はあっというまに過ぎてしまいました。

モルディブは日本で見る外国のイメージの多くがアメリカっぽい中で違う文化の国であることやリゾート自体もヨーロッパの国の人々が多いリゾートであるのが特徴だと思います。日程がそれほど長くない私たちにはひたすらビーチでのんびり過ごすヨーロッパの人たちと同じようにはなかなかできませんが、滞在中次第にそれに近いペースになってきている気もします。

ダイビングだけが目的の旅行になりがちな私たち日本人にとって(もちろんダイビングも含めて)島での時間そのものを楽しむ雰囲気にあふれたモルディブはいつも新鮮でやっぱり好きです。

次はどのリゾートに行きましょう!!

ガイドのラシッド君を囲んで。

最後の夕食に行って見るとテーブルに「Good Bye」

帰りの水上飛行機。


おまけのマーレ観光

帰りは空いた時間に首都マーレの観光に行きました。

イスラム教の施設のモスクややたら豪華な大統領官邸、そして果物市場と魚市場。リゾートでは見られないこの国の人たちの生活(都会編)を見るのも興味深いものでした。

市場内。バナナが多かったです。
外の市場
試食させてもらってます。
魚市場。カツオ。カジキ、ツムブリ…


おわり

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