イタミ ミカの航海記

(写真と文 )伊丹 美香

スタッフイタミの航海日記


いわしの八丈島〜ソーフ岩航海記

゛ソーフ岩゛多くのダイバーの憧れである そのツアーは7/2 羽田を発ち八丈島に着くと早々に荷作り、買い出しを行った。八丈島近海の海況が悪くなってきていると言うことである。 ’ソーフ岩’ 知る人が聞けばその「ヒビキ」と言い そう簡単に行って潜れる場所ではない だからその分ワクワクするのです。その航海はとってもすばらしいものでした。イワシ一行 楽しみと不安な気持ちを持って まったく未知の世界へさぁ〜出発です。


簡単にたどり着けないソーフ岩

7月2日14:45 八重根港出港。いくらもたたないうちに各自すわる場所と つかまる場所を確保しないといられないような海況。船長さんたちはなんでもない顔をして船を進めて行きます。 「こんなの揺れているうちに はいらないよ。」「八丈からもう少し離れれば 揺れなくなるから。」私たちは最低限の行動をし一人 二人と所かまわず寝に入ります。「まる子ちゃんの顔面縦線状態」でまさしく耐えているといった状態です。夕暮れ前に用意していてくれた おにぎり サバなど夕食が出てきましたが たくましいお姉さん2人以外 ほとんど手を出せず 日没とともにゴソゴソと不安を胸に寝床へ… 「夜中トイレに行く時は外を通らず 中の操舵室を通りなさい」との事。


藍色の海

鳥島に向かって
翌朝 、昨夜は早々に寝に入ったのでみんな早起き。「なるほど 昨日のような海況ではない。」もうすでに 上の方に雲をかぶった鳥島が見ている。「うぁ〜 鳥島だ。」 「いったい私の知り合いの中で鳥島を この目で見た人は何人いるのだろうか?」なんて思って感動。海の色も青がとっても濃くなっている。ここでソーフツアーのファーストダイブ。透き通るような海へダイブ。みんな上がってくると さすがダイバーである 顔から笑顔というか やっと海へ潜れた といった感じである。


船での生活

食事は船長さん達を中心にみんなであれこれ手を出して作った。自慢のまな板を忘れて和さんとってもくやしそう。食事を作る時以外はみんなペタペタと歩いている床の一部をまな板とし そこで料理開始。調理中にも誰かがその上を歩いてしまい「まぁ いいか。」状態。容器が足りずバケツからすくいとった ソーメンもまた格別うまい。しかも鳥島を背に。明日はソーフが拝める。みんな体調と相談し早めの就寝。

目が覚めてみると遠くに小指ほどのソーフ岩が見えている。「おぉ。あれがソーフ岩か。」波太郎丸はソーフ岩に向かって進む。「あの地図で見た海域にいるんだ。」ちょっとづづ ソーフが大きくなっていく。「う〜ん。 水面から見るソーフ岩は迫力がある。」海の色も藍色である。その藍色の海に立つソーフ岩は「かっこいい!。」ソーフ岩に向けてカメラを「ピピッ 。カシャ 。」私にとって写真のできは問題ではない(カメラ購入したばかりです)ソーフ岩に向けてカメラをかまえている行為だけでも楽しみを覚える。このでっかい岩といい 藍色の海といい すばらしい。大満足である。帰ってきた今でも写真に写っている海の色はなかなか見飽きるものではない。和さんにお願いして あすもソーフ岩滞在をお願いした。なかなか 離れがたいのです。夕日に向けて「ピピッ。カッシャ。」海況も良くなりつつ 天気も良く(良すぎる)船の生活にも慣れてきてなかなか快適である。ハミガキやお風呂(水あび)は かめから真水を汲み船首で行う。こらがまた気持ちの良い事。なかなかない体験です。最初はどうなるかと思ったこの航海。(みんな おりたいと顔に書いているような) みんなよく食う。よく寝る。よく遊ぶ。八丈島に向かいながら 赤い岩肌を見せるスミスに寄りダイビング。これが 又 海の色がソーフとは違った濃い藍色をしているのです。これもまた感動です。

船上の食事

船上の食事


私たちスタッフ3名を含め13人 ソーフへ向け エントリー、エキジット等々の方法を合わせ 息の合ったダイビングを目標に向けがんばってのソーフツアー。海況や慣れない船の生活の苦労も 簡単にはたどり着けないソーフ岩も すばらしい感動も全てを含んで のソーフ航海でした。イワシならではの 秘境ツアーのひとつとして ぜひチャンスを作りふたたび ソーフ岩をめざしたいと 思います。


八丈に帰って来て みんなで温泉。お疲れ様でした!

温泉でお疲れ様

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iwashi-d@divers.ne.jp