ダイブログ 2001

2001年10月5日〜8日


1.薩摩硫黄島 ヤクロ瀬

2.薩摩硫黄島 浅瀬

3.鷹島 洗岩2

4.鷹島 沈み瀬

5.秋目 平崎曽根


どうもこのツアーの恒例?となった感のある台風接近(今回は20号)。いつも通りのハラハラしながらの出発。直接九州方面に来ることはどうやらなさそうだが風やうねりの影響が心配であった。天気予報も晴れから雨までコロコロ変わりなんだかよくわからない。毎回新しいエリアへの遠征を果たしてきたこのツアー、今回の目標は秋目から薩摩硫黄島への遠征であるがどうなることやら..


5日の昼過ぎの鹿児島行きの飛行機に乗る。今回は計4日の日程で丸2日を遠征に使える日程にした。(これまでは計3日の日程。)鹿児島空港からバスと送迎の車を乗り継ぎ夕方に秋目に到着した。もうすっかりおなじみとなった静かな秋目の港をみると落ち着く。いつもここは遠い鹿児島の小さな漁村という感じがしない。南伊豆あたりと雰囲気がダブるのである。

がんじん荘のいつもの部屋に落ち着きながら明日からの天気を気にする。天気は晴れかげん、波、風ともなんとか大丈夫そう。台風もまだ下のほうなので明日に硫黄島に行ってしまおう。

火山を雲で覆う「薩摩硫黄島」 DB Izumi

硫黄島付近でダイビング

秋目から快速しおり丸を走らせること1時間15分。これまでのこのツアーで訪れた海域とはまた違った海域もこの時間で来れたことがとてもうれしい。さてとにかく潜ってみよう。硫黄島付近にも面白そうな「岩」がたくさんある。しかし、北東の風がやや強くどこでもいいという感じではない。そこで島の南側にある「ヤクロ瀬」で潜ることにする。ここも海図などで見て気になっていた「岩」である。風や潮を気にしながら水深をはかりエントリー場所とエキジット場所を決める。飛び込むとすばらしい透明度である。水深10mから35〜40mまで一気に落ちている。その深い水底もはっきり間近に見えるくらい水はきれいだ。水面から出ている岩の片側は浅いが落ち込んでいるほうは水中はとてもダイナミックな地形であった。2ダイブ目に潜った「浅瀬」は潮がいいぐあいに向かってきていてムロアジの群れやイソマグロ、ツムブリ、ツバメウオなど。ここらへんは宇治群島あたりより多少沖縄の海の雰囲気が濃いかな。

イソマグロ by DB Izumi

ツムブリ群れ by T. Narisawa

ヤクロ瀬は今回は魚は少なかったが元来は多いところだそうだ。浅瀬は魚は豊富であった。水底のサンゴも豊富で生きた水底だ。それから白くなっているサンゴも目に付いた。高水温の影響を受けた白化現象だろうか。

ツバメウオ by M. Itami

ウミヘビ by K.Terao


硫黄島に上陸

水もロープも船底も真っ赤

2ダイブを終え、硫黄島の港に入った。数々の歴史と火山の島。昔は「鬼界ヶ島」と呼ばれた島だ。港は湧き出る成分で真っ赤である。青い海からくっきり赤くなる港は不思議な気持ちがする。また港で小雪みたいに降る火山灰は次第に髪の毛などを白くした。こんな経験は関東育ちの私たちには初めての経験であった。そして、なんといってもあの温泉は野趣いっぱいのすばらしいものであった。

ミョウバン泉で皮膚病にいいとか。


2日目の遠征は鷹島へ

夏のこのツアーでも訪れた鷹島へ向かった。前日の硫黄島は南に向かったが鷹島は西に走る。台風のうねりもほとんど感じない。風はいくらかあるが船のスピードを落とすほどではない。「岩」好き?な人にとってはこの鷹島の景観はかなりイイ。海もよさそうな根(瀬)があるお楽しみの島である。

1ダイブ目は水面からいくらか出ている洗岩のそばへ潜った。水はいいが魚が少ないと思ったが潮上に行くとニザダイの壁のような大群やタカサゴ群れ、コガネスズメダイの群れなど。地形もそのあたりは一気に落ち込み是非また潜ってみたい場所である。2ダイブ目は前回も潜った沈み瀬へ。キンギョハナダイ、コガネスズメダイのぶあつい群れはあいかわらず。サンゴはハードだけではなくソフトコーラルも多い。過去に何回か潜った中ではなぜかあれだけいたタカサゴの群れが少なく「?」という感じもあったがパイロットフィッシュを従えた2m以上のメジロザメが登場したりした。

コガネスズメダイ群れ by K.Terao 

タカサゴの群れ by DB Izumi

大人へ。かなり微妙な模様のタテジマキンチャクダイ  by DB Izumi

他では珍しいキヘリキンチャクダイ  by K.Terao

岩の楽しみは水中だけじゃなく

鷹島の遠景

いちばん高いところで68mだそうだ

ダイビングの合間に船から泳いで岩に上陸。そしてダイビングが終わってから今度は登頂。なだらかな尾根から登ったが道などあるわけもなくハーハーゼーゼー登って帰りはビビリながらの下山。どうもいくつかある岩によって岩質が微妙にちがうっぽい。登ったのは平らな面ができやすい岩だったようだ。住人のカツオドリはいっせいに飛び立って行った。お邪魔しました。かなり怖い高さだけど最高の眺望だった!

鷹島の主、カツオドリ

見よ人間の小ささ。 by K.Terao

頂上で記念撮影

我らの船があんなに小さく見える

下山中!


最後のダイビングは秋目の湾内の「平崎曽根」でのんびりダイブ。キビナゴの群れとテーブルサンゴ、そして伊豆とはまたちがう南の魚たち。無事今回の南九州ツアーを終えた。なぜか魚はどこもいつもより少なかったが硫黄島遠征や鷹島など楽しむことができた。次は来年になるだろうがまた新しいエリアに行きたいし(次は草垣群島か〜!?)、これまでのエリアもまだまだ見ていない岩がたくさんある。行ったところもまた行きたいしね。ますます楽しみにキリがない海域である。

フタイロハナゴイ。平崎曽根にてK.Terao

がんじん荘、そしてしおり丸コンビさんまたヨロシクです。


これまでの南九州ログ

2001年7月13日〜15日

2000年9月29日〜10月1日

2000年8月4日〜6日


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