ダイブログ 2002

2002年8月10日〜12日


1.秋目 平崎曽根

2.秋目 赤崎

3.湯瀬(でん島)

4.薩摩硫黄島 ヤクロ瀬

5.鷹島 沈み瀬


今回も丸2日を有効に使うために前日夜入りの合計4日間の行程にした。しかし、9日の夜に秋目に到着するとすごい波の音が。夜なのであまり海は見えないが波と風の音で時化なことがわかる。7月にあんなに来ていた台風も8月に入りないのだが南西にある低気圧の影響で南風が強い。このツアーはどういうわけか万全の天候で始まったためしがない。でもなぜかなんとかなってしまうツアーでもあるのだけど。


初日は外海は大きなうねりが来ていて出ることができない。丸1日あるのだがもったいない。しかしこんな日は我慢しかない。体慣らしと気分を変えて湾内でのダイビングを楽しむことに。

わりといつも潜る平崎曽根ではあいかわらずテーブルサンゴが目立つ。透明度は15〜20m、水温は高く27℃あたり。そのためかいつもは圧倒的な魚影はそれほどではない。とはいえマアジ、キビナゴの群れは走っている。それを追ってカンパチの若いやつの編隊が追いまわしている。(あとで釣り人が行って釣ったようだ。それをもらって焼いて食べたけど...)目に付いたのはクマノミがそこここで卵を守っている。離陸寸前の卵も多い。いつもながらタテキンとミギマキが一緒に見られるといった我々から見たらヘンテコな光景を楽しむことができた。次に潜った赤崎では透明度は多少落ちたがツバメウオ、キビナゴ群れ、メジナ群れなどのんびり潜ることができた。岩狙いで来ているので体ならしみたいになっているがここらへんも近くにあったらかなりエースになりえる海である。

やっぱり走れた!

湯瀬だ!

時化ではじまったこのツアーも翌日にはずいぶんとうねりもおさまり走ることに。「イワシが来るといっつもなんだかんだいってしずかになるんですよね〜」とは現地の川村さん。

今日の目的地は薩摩硫黄島。前回はじめて行ってかなり楽しかったのでもう一回。このツアーはだいたい初めての場所と2回目の場所を組み合わせるパターン。いつもの快速しおり丸で1時間とすこし。距離は60〜70キロ。他でこのくらいの距離というと八丈島から青ヶ島くらいか。はじめに硫黄島のそばの湯瀬に向かう。今は夏なので釣り人は磯に上がっていないがここは釣り人憧れの岩。以前トカラツアーの初日に何回か潜ったがすごい魚影が印象に残る海である。まだ南からのうねりが残るため北側の水深を見てエントリー場所を決める。水面は流れが速く水底集合にも緊張感が充満する。飛び込むと集合場所にした浅い岩肌があまりに近く目に飛び込む。透明度は40mを超えていそうなクリアさで日の光もあたっているため水底が近く感じる。しばらく手で水底をつかみながら進み前へ出る。下にはニザダイ(でかい!)の壁が行ったり来たり。ニザダイもここまで大きくこれだけの数が壁になるとすごい迫力である。下におりても20mちょい。イソマグロが通り過ぎたりメジナの大群が通ったり。また浅いほうに戻るとバラクーダ(オニカマス)の編隊が寄ってくる。流れがあるので向こうは余裕、こっちは横目で。そこから手を離し流してエキジット。船に上がるときにはうねりがあつあたりに入って多少揺られたが岩狙いではよくあること。みんなすばやいエキジットで船の上では素晴らしい海へのよろこびの声がとびかっていた。

昼休憩は硫黄島で。お弁当のあとは温泉へ。硫黄分の強い温泉はいつものようだがそばの岩のくぼみにあった冷たくて白い風呂(水溜り)のほうが日に焼けた体には心地よく人気。それから波打ち際のがけからお湯が滝のように落ちている場所がありその下の海に入るとまったくのお湯。たまにうねりが打ち寄せ転ばされそうになりながら浸かる温泉はスーパーワイルド。

海に滝のように落ちる温泉

2ダイブ目は前回も潜ったヤクロ瀬へ。しかし前回はドロップからすぐに浅瀬に向かった。今回はずっとドロップオフをたどってみよう。水面から出ている岩からそのまま水深40〜50mまで垂直に落ち込むみごとなドロップオフである。水は見ごり気味かな。しかし魚がいない...壁にはタテキンの幼魚やハナゴイなどはいるが外側はガランとしている。ちょっとがんばって潮上に向かう。ずいぶん進んだころ潮が強くなる。偵察に一人で行ってみると。魚群の影が見える。さらに進むとニザダイのすごい群れ、ツムブリ群れ、ムロアジ群れ、ムレハタタテダイ群れ、大きなカスミアジの編隊、巨大イソマグロを先頭に悠然と泳ぐ編隊。こんなところにいたのね。みんなにもきてもらう。おわりよければだいたいヨシということに。結局はダイナミックな魚群に囲まれて満足。

バラクーダ  Sanno

イソマグロ DB Izumi

ニザダイ  Sanno


お気に入り鷹島へ

またも鷹島へ。岩の姿だけをとったら鷹島がいちばんかっこよいかもしれない。秋目からは約50分。途中イルカの大群に出会う。みんなカメラをもって大騒ぎ。

鷹島では沈み瀬に潜る。水温が高すぎて魚は少ないかなと心配したがタカサゴの群れは健在。というか強烈。私たちを囲むように次々に流れてゆく。水底にはサンゴが豊富で根頭は浅いので光がよくはいりとてもきれい。今回はとにかく魚群がきれいであった。コガネスズメダイ、キンギョハナダイ(すごい数!)、ムロアジなど。ここではキヘリキンチャクダイも当たり前のように見ることができる。今回はここでサメはいなかったがのんびりとリッチな気分で水中を楽しむことができた。

イルカ!でも近すぎ Sanno

タカサゴの群れ Sanno

すごいきれい。なんて名前かな?  Sanno

すんごい数のキンギョハナダイSanno


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