ダイブログ 2002

2002年10月4日〜6日

2002 秋


1.鷹島

2.鷹島

3.湯瀬(でん島)

4.湯瀬(でん島)

5.千貫瀬


今年はやはりヘンな年でこの週のはじめに関東に台風が直撃したが鹿児島では9月にはほとんど台風が来なかったらしい。しかし、前日までは天気は崩れてはいないが波はそこそこ高かったとのこと。すっかり恒例となったこのツアーで海況不良でぜんぜん遠征ができなかったということはなかった。さて今回はどうなることか...

夏の前日夜発の日程とはかわり、金曜日の朝発、日曜日の夜帰りの3日間日程となった。鹿児島空港に到着すると関東よりずっと暑い印象がした。天気は晴れとまでは言えないが時折青空も見せる曇りといったところ。海は(前日までは波が高かったとのことだが)多少のうねりはあるものの問題はなし。初日から走れるぞ!


鷹島

itami 

itami 

昼頃に秋目に到着しさっそく鷹島に走ることに。南西からのうねりが多少あり鷹島に向かう往路はすこし船がたたいたがスピードは落ちない程度。50分で到着、やっぱりしおり丸は早い!とりあえずよく潜る沈み瀬にアンカーを打つが大潮であるせいか潮流が速い。水面も潮波というか潮うねりがある。水中はあいかわらず元気なハード&ソフトコーラルがカラフル。タカサゴは夏ほどの群れはつくっていないのが残念。ムロアジもちょっと離れ気味に中層を泳いでいる。透明度は15m前後といったところか。エキジットすると近くでバショウカジキがはねてたよと言われしばらく見ていたがそうは簡単にゆかない。

鷹島でもう1ダイブするつもりなのだがとにかく潮が速く洗岩も沈み瀬も潜るのにはかなりきつそう。つらいダイビングは極力避けたいのであちこちさがしたが結局大きな岩(島?)の際をペローンと流してみることにする。あまり水中には期待が持てないがもう仕方ないねといった雰囲気。しかし...エントリーしたとたんキビナゴの大群に囲まれた。流れも水面と違いゆるい。おあつらえ向きの外に張り出した岩礁で走りまくるキビナゴの大群とそれを追いまわす数十匹のカンパチ(含、ヒレナガカンパチ)、ソーダカツオ群れ、ツムブリ群れ、などがすごい状態になっているのに見とれてしまう。なんとなくみんなデジカメやビデオをおいてきたことに悔やんでしまう。あまり期待をしていなかったのにスピード感あふれる大満足の1ダイブであった。


湯瀬&硫黄島

湯瀬もなぎ!

5日は天気予報(曇り時々雨)が大きくはずれ快晴!海ではほとんど無風状態の凪凪。船は快調に走り湯瀬に到着。前回は北側に潜ったので今回は南側の潜る場所をさがしてみる。しおり丸の富田さんと川村さんが魚群探知機を見ながら水深や魚影を探ってくれる。この時間がまたワクワクして楽しい。いつも思うがこういうのがダイビングの原点だとおもう。「楽しそうな場所に潜ってみたい」という気持ちを実践できるのだから本当にありがたい。そこで南側にあるハナレ岩と湯瀬本島?の間の浅瀬にエントリー。夏のときほどではないがやはり素晴らしい水だ。まず気になっていたハナレに向かう。丸々と太ったツムブリの群れが遊んでくれる。まわりはすぐに30〜40m、ぐるっとまわってENした浅瀬を経由して島のほうへ。水底の地形はダイナミック。途中ツバメウオの群れなど。島の端では水中から見ても潮がぶつかっているのがわかる。やはりそのあたりには魚が多い。イスズミやメジナの大群が泳ぎまわる。沖へ出て浮上をはじめるが吐いたエアーがグニャグニャしている。ちょっとこわい潮になっている。しかし、メンバー達は落とされることもなく。無事浮上。

2ダイブ目は潮がぶち当たっている北側に潜ろうということに。水路に吸い込まれることに注意しENポイントを慎重にさがす。横に潮はそれほど速くは動いていないが水面は潮で盛り上がっている。アップ、ダウンカレントがあるのが容易にわかる。しかし水底はすぐにドン深になるわけではないのでみんなで承知の上でいっせいにエントリーする。そして水中は潮が当たっているだけあってすごかった。ツムブリは数百の群れで行ったり来たり、流れが速いあたりまで来ると特大イソマグロの編隊がいて岩にみんなでしがみつきながら悠然と泳ぐ彼らを見る。水底にはクロヒラアジ?のじゅうたんのような大群、ギンガメアジのこれはもう数千匹の大群がいたり。まだ水中は夏の状態なのかカンパチは深いほうで見えたがこちらまでは来ない。しかしあいかわらずニザダイが群れていたりテングハギモドキが群れていたりタテジマキンチャクダイの幼魚、成魚、モンガラカワハギなんかは普通にいるがミギマキなんかも普通にいる。ほんとうにごちゃ混ぜの海である。いやーおもしろい海だ!

itami 

itami 

鏡のような水面!

T.Narisawa

Nemoza

薩摩硫黄島

このところこのツアーで人気の硫黄島にまたも上陸。まずはお弁当を食べてお楽しみの東温泉へ。土曜日だというのに誰もいない。天気はいいし最高の気分だ。あちこちの湯に入ったりしてみる。滝のように温泉が落ちる波打ち際は潮が引きすぎてアチチの状態だった。温泉から港に帰る途中にもクジャクを見たりアイスを食べたりしてゆっくり過ごす。そして秋目へ向けて出港。ベタ凪の海を快調に走る。ついで?に秋目が近づいたあたりでイルカの群れに遭遇。何回か飛び込んで遊んでもらおうとするがどうもバカにされたようだ。でも盛りだくさんに楽しんだ1日であった。

いつもの東温泉に。


千貫瀬

3日目は今にも雨が降り出しそうな空になってしまった。近くで潜ることにするが不思議なことにこのツアーで秋目のすぐそばにある千貫瀬にはまだ潜ったことがない。名前の通り魚がメチャクチャ釣れる場所だったそうで今でもこの沿岸あたりではいちばん魚影が濃い場所とのことである。しかし沖合いにある沈み瀬(隠れ根)で潮が速すぎることが多くなかなか潜る機会がなかった。今回も流れは速い。しかし大潮のなか来た今回はどうも麻痺しているようで行ったれ!と潮上に船を回してもらいエントリー。瀬(根)の頭は5〜10mと浅いがまわりはすぐに深くなる。岩に取り付くが水中の地形が複雑なためか潮は複雑に流れている。とにかく岩の潮上に行かなければ魚は溜まっていないようだ。けっこう苦労して潮上にたどり着くとやっぱりいましたまずはイサキの大群が。もう向こうが見えなくなるくらいの大群である。そのうちニザダイの大群も混ざってすごいことになっている。千貫瀬の魚影はやっぱり聞いたとおりであった。そこから潮に身を任せて浮上にかかるが水面では雨が降り始め風も強まっている。それでもすっかりツワモノ状態となったメンバー達は問題なくエキジットする。ちょおとハードな千貫瀬になったがやっぱりいい場所であったことを知った。

千貫瀬にて  Nemoza

イサキの壁です。


今回のコンディションは水温25〜27℃、透明度は鷹島で15〜20m、湯瀬20〜30m以上、千貫瀬は10〜20mといったところ。透明度に関しては夏のほうが良かったように思うけど魚影は濃くなっていた。それでもまだ夏の水中といった魚達の顔ぶれであった。

ダイビングに関してはほとんどねらったままの場所に潜れたと思う。大潮であったためかどこも流れが速かったがかえって潜り方もそれにあわせて(ふっきれて?)制限が少なくなってしまった感もあったかもしれない。ダメでモトモト、速すぎたらベローンと流してしまおう、アップとダウンカレントはあって当然、そのあたりは注意しましょうねって感じで。。最終日こそ大雨にあってしまったけど海も陸もかなり満足度の高い今回のツアーになった。

さて、次は来夏だね、草垣かな?屋久島かな?トカラ突入か?でも硫黄島も宇治も捨てがたいし。いやいや考えるだけで頭がイタイ(ワクワクで胸も)。

楽しみ楽しみ。


これまでの南九州ログ

2002年8月9日〜12日

2001年10月5日〜8日

2001年7月13日〜15日

2000年9月29日〜10月1日

2000年8月4日〜6日


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