ダイブログ 2006

2006年8月3日〜7日

2006 夏


1.鷹島 沈み瀬

2.鷹島 洗岩

3.宇治群島 ウベット

4.宇治群島 雀島 

5.湯瀬 西ノ瀬北側〜

6.湯瀬 西ノ瀬〜


恒例の南九州「岩」ツアー!

ダイビング雑誌にも出ていない島や岩に潜るツアーです。

ところで最近の傾向で天候が読めません。今回も出発する頃には衛星写真でも不穏な雲が南の海上に集まっています。

結局はなんと3つの台風がいっぺんにできてしまいました。でもいつもなんだかんだ言いながら楽しく行ってこられたこのツアーです。

それから今回は1泊多い日程となりました。初めてのパターンです。8月3日(木)の夜に羽田を出発して金、土、日とワンデイトリップして月曜日に帰って来るパターンです。

さて、今回はどうだったのでしょう?


鷹 島

初日は出発がいろいろあって遅くなってしまいました。でも鷹島なら1時間半くらいで行けます。と言っても決して近い島ではないんですけどね。

鷹島とそのむこうは下甑島

カンパチの群れ

今年の梅雨は九州に記録的な大雨を降らせました。鹿児島でも北薩摩地方は大雨災害となりました。

その影響か沿岸の海も例年になく濁っています。沖の鷹島まで走っても影響を感じます。透明度は15mくらいでしょうか。

潜ったのはいつもの沈み瀬と島に近いほうの洗岩です。沈み瀬は流れがべったり止まっていて魚は少なくてちょっと肩透かし。いつもタカサゴやメジナやコガネスズメダイでいっぱいの場所なんですけどね。

次に潜った洗岩では潮も動いて潮上にはニザダイ、キビナゴ、カンパチなんかがたくさんでにぎやかでした。

鷹島の休憩時間は泳いで気持ちいい  


宇治群島

8月4日(土)は宇治群島に向かいました。南の海に台風が出来始めましたがこちら影響ナシ!天候にも恵まれ出港です。

昨日で足慣らしの済んだメンバーの皆さんはどこでも飛び込めそう。まずは沖合いにポツンと顔を出す「ウベット」です。やはり水は前日の鷹島よりはかなり良いようです。とは言え宇治群島の本領の水にはまだまだでしたが。そして水中はさすがウベット、メジナの群れ、ムレハタタテダイの群れ、ニザダイの群れなど見ごたえ十分です。

ツバメウオの群れ  H.Kato

ムレハタタテダイ   itami

頭上を魚群で覆われます!

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宇治群島と言えば避難港での休憩も楽しみです。入港すると誰もいません。海にも他に船の1杯見かけませんでしたが。tつまり夏の土曜日だと言うのに宇治群島を独占しちゃいました!

いや〜それにしても暑かったです。お弁当も皆さん、岸壁のわずかな日陰で食べていました。そのあとはそれぞれ住居跡を見に行ったり。ところで今回は岸壁から飛び込んだ人はいませんでした。私も上まで行ったのですがビビッて飛び込みませんでした。歳かな〜。。

宇治群島家島の避難港

ちなみに宇治群島の家島にある住宅跡は昔ここに定置網があったときに寝泊りしていた従業員の人たちが住んでいた家だそうです。住居跡の中にある五右衛門風呂はしおり丸の人たちが子供のころに遠足?で来たときには水を入れて炊いたそうです。

むき出しのトイレ

五右衛門風呂

廃墟となった住宅跡

魚だらけ

宇治群島での2ダイブ目は南の端の鮫島へ行ってみることに。島の周りを魚群探知機でみながら回りますがいまいちパッとした反応がありません。潮上に適当な飛び込む場所もイマイチ。そこで鮫島は諦めて雀島へ潜ることにしました。名は海の中を現すこともないでしょうが「鮫島」から「雀島」へ変更とはずいぶんと可愛くなる気がしないでもない?!

ところがこの雀島が楽しかった!これまで何回か潜っていますが一番賑やかだったです。キビナゴ大群が壁や天井のように群れ、ツムブリやカツオが突っ込んでいます。ニザダイやメジナの群れも半端じゃない数でした。すばらしい1ダイブでしたよ。

ツムブリ襲来

キビナゴの壁をパチリ

視界はキビナゴ  Y.Asai

岩の間にはセミエビ Y.Asai

雀島では透明度もアップしていました。青い宇治群島らしい水になりました。そしてみごとな魚影。最高でした!

キビナゴの大群とメジナ、ニザダイの群れが1匹の大きな生き物のように動いていました。

ニザダイ大群   Y.Asai

湯瀬へ

前日の8月5日は薩摩硫黄島を中心にヨットのレースイベントがありました。ヨットに乗る人の間では知られたイベントとのことでかなり賑わうとのことです。そんな光景も見てみたい気もするのですが混雑してはいろいろ不自由、翌日の今日硫黄島方面への出港となりました。

湯瀬が近づいてきました!

多少の波がありましたが約2時間で湯瀬に到着。このエリアでは最高の水中の光景を見せてくれる湯瀬です。かっこいい岩の景観がさらに期待感を高めてくれます!

風の影響で飛び込む(本当に大変なのはエキジットなのですが)場所は限られます。でも残された波の無い場所は湯瀬の中でもおいしい場所です。フッフッフ。

オキアジに近づくダイバー

オキアジ大群が上がってきた

1本目は飛び込むと少し濁り気味(透明度20mくらい)ですがショウの始まりです。まずはオキアジの大群が登場、ぐっちゃり固まっています。その周りを巨大なヒレナガカンパチが泳ぎ回ります。本当に大きかった!そして沖側には2m超のヤツを先頭にしたイソマグロ軍団。これもギョッとするほど大きかった〜!そして堂々としてかっこよかった〜!

湯瀬の名物ギンガメアジ

巨大カンパチ

 

そこから高くなった根にむかうとギンガメアジの大群が登場です。ここのギンガメアジは動きが速いのが玉に瑕?他にもムレハタタテダイの大群、メジナやテングハギモドキ、ニザダイが入り乱れて群れています。ほんとうに息もつかせぬ魚たちのショーでした!

しばらく目の前はギンガメアジの群れでいっぱいになりました。

最後はツムブリに巻かれるオマケ

よろこんで連なるダイバー!?

浮上の際にはツムブリ(しかも1匹ずつが大きい)の大群が現れてわれわれの周りをグルグル泳いでくれました。最高にブラボー!な湯瀬でのダイビングでした。

2ダイブ目にはきれいで暖かい水に変わっていました。少しの時間だったのに実に不思議です。1本目ほどではありませんでしたがオキアジの群れはあいかわらず、途中ギンガメアジの大群がしばらく視界いっぱいになって突っ走って行きました。


やっぱり硫黄島へ

海もいいけどここまできたら薩摩硫黄島に行って東温泉にも行きたいです。すごいお決まりコースです。

硫黄島の港はやはり赤い海です。はじめてきた方はちょっとおどろいています。港に上がってお弁当の時間。

その後は車で東温泉へ。今回も私達だけしかいません。そうそう、1日目の鷹島も2日目の宇治群島も貸切でした。3日目の湯瀬では遠くに漁船があったくらい。こういうダイビングはよほどマイナーなんですね。「岩」フェチともマニアとも呼ばれたってOKです。こんな贅沢なダイビングができるなら。

薩摩硫黄島に来ました

もちろん東温泉へ

毎回遠い岩や島まで走れるかドキドキします。もちろん願うとおりに行けるとは限りません。それからその場所に行けたとしても何が見れますなんてこともわかりませんし珍しい生物を見られる(探せばいるのでしょうが)なんてダイビングでもありません。

かっこいい岩があればその下の海の中が見てみたい。そして多くの場合は野生の海のチカラを見せてくれます。ただただ単純明快ダイブトリップなんです!


おまけ

帰る日の朝、誘ってもらって定置網漁を見に行ってきました。出港はななんと朝4:30。。起きることが出来た人だけということで3人が暗い港に現れました。ワタシも秋目に10回以上来ていながらはじめての定置網見学でした。ひそかな念願がかないました。

6時くらいから明るくなってきた秋目の湾内です。定置網の中にはシイラやハガツオがいっぱいでした。エイや小さなサメ、1.3mくらいあるサワラも入っていました。

港に戻る船上では獲れたハガツオとイカをさばいて食べさせてくれました。さっきまで生きていたのでこれ以上ない新鮮さ。それに身はプリプリすぎないし臭みもまったくありませんでした。血抜きの仕方なんですかね。すごくおいしかったですよ!


最高だった湯瀬をバックに!

おわり


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2001年10月5日〜8日

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2000年8月4日〜6日


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