ダイブログ 2010

2010年7月22日〜25日


寸前まで気がつかなかったのですが、今回はこのツアーなんと20回目!

これまで多くの皆さんのご参加のおかげで続けてこられました。

足掛け11年、ひとつの場所にここまでツアーを続けているのは初めてです。

理由は簡単、手付かずの海を見てみたいと思っていただける参加メンバーの皆さんがいたからです。

そして、魅力的な海、そして厳しくとも素晴らしい海に連れて行ってくれる船、そしてとっても居心地の良い宿があるからですね。

1.坊津 沖秋目島 西の詰 

2.湯瀬

3.湯瀬

4.津倉瀬

5.宇治群島 雀島 ハナレ

6.宇治群島 ウベット

7.坊津 千貫瀬


1日目 ビロウ(沖秋目)島でのんびりと

朝早い便で鹿児島にやってきました。

まずは足慣らしがてら近場の沖秋目島の先端である西の詰。

毎回、足慣らしと言っても見事なシーンを見せてくれるこの場所。

前回はキビナゴの竜巻やら人の頭を叩いたカメなどいました。

今回はなぜか魚影は少し物足りませんでしたが、トンネルをくぐったり、隙間に潜むイセエビによだれをたらす人やら。浮上間際にはシイラ軍団が私たちの周りを泳いで行きました。

これで足慣らしOK。明日は湯瀬遠征!

沖秋目島の西の詰付近 かっこいい陸上景観。

沖秋目島 西の詰のトンネル

イシガキフグを激写中の母ちゃん   itami

大きな目ですねぇ。イシガキフグ   S. Asai

伊豆では見ないウツボですね。ナミウツボ ?

イセエビ、大きかった    nemozabeth

安全停止中、シイラの編隊がやってきました。


湯瀬!まさかのニゴニゴ

ドコも楽しいこのエリアにあってもエース級の実力とも言える「湯瀬」。

でも南下する船から見る海の色はちっとも青くなりません。

まさかまさかと思っている間に湯瀬に到着。

飛び込みやすくて魚も多いいつもの場所からエントリーしますが、案の定、透明度がよろしくない。。透明度は10mあるかないか。湯瀬はいつでも青い水という海域では無いとは言えここまでよろしくない透明度は初めてです。

こんなこともあるんですねぇ。

でも、しかし

さすが湯瀬、魚影はハンパありません!

ギンガメアジ大群にでっかいイソマグロやメジナ、ニザダイはぐっちゃり、ツムブリもブリブリやってきます。ムレハタタテダイだって凄い数で群れています。魚影やスピード感など日本屈指と思っている湯瀬の実力は十分発揮しています。視界が視界だったので、ここでよく見るメジロサメや他の何かだって近くにいたのかも。

惜しい、

あとは透明度だけ。

湯瀬が見えてきます。

ギンガメアジ大群    akinoshima

サンノジは向こうが見えないくらいの群れで

強烈な魚影です。      Y. Asai

ムレハタタテダイ群れもこの通り     Y. Asa

nemozabeth

浮上間際にツバメウオ   K. Yoshimura

頭上を魚群が通ります。       

おいおい濁りすぎでは!?でも魚だらけ。

2つの大群が交差します。

湯瀬をバックに記念撮影


薩摩硫黄島

湯瀬を潜った後はやっぱり薩摩硫黄島へ。

毎年の恒例となってはいますが、いいのでしょうか?

普通はめったに行けるような島ではないはず。

毎度言っている気がしますが、東温泉なんて秘湯中の秘湯ですよ!

薩摩硫黄島

おなじみ、鉄分で赤い水の港    akinoshima

東温泉  天気最高、海も空も岩も極彩色です。

落ちるお湯はかなりの熱さ

海水と温泉が入り混じる入り江を泳ぎます。

屋久島がよく見えました。 

海の色が流れ出た温泉でクッキリ変わっています。

1番上の熱湯湯船に入る人間を初めて見ました。

akinoshima


いつもの商店。

でもオバチャンに毎回「どこから?」って聞かれます。

もう15回はアイスを買いに来ていますよ〜(笑)

やっぱりみんなアイスを食べています。

薩摩硫黄島を出港し帰途に。

火山を見ながらスイカを食べながら。。


津倉瀬

3日目は宇治群島への遠征。宇治群島も船で20ノットならば2時間弱の所要時間の無人の島々です。

途中、せっかくなのでやはりおもしろい「津倉瀬」に寄って潜ることに。

津倉瀬は海から出ている部分もそれほど高くない岩の集まりですが、海の中は一気に40mくらい落ちている場所があったり、かなりダイナミック。潮流も速いことが多いし、なかなかの難易度。

今回は潮流もそこそこ潜りやすいコンディション。

前日の湯瀬の透明度が心配でしたが、津倉瀬の少し手前から青い海になってくれました。

潮の当たるあたりにはぐっちゃりメジナ、ツムブリ、イソマグロ、水路を埋め尽くすようなタカベやタカサゴ。大きなマダラエイもウロウロしていたり。

おもしろいですよ、ココ。

akinoshima

タカベ大群  津倉瀬にて

タカサゴだっていっぱい  津倉瀬にて

大きなマダラエイ   K. Yoshimura

エイに見えないけどエイです。

水路はタカベやメジナ、イシダイなどででいっぱい。魚をかきわけるように通ります。

Y. Asai

イソマグロの編隊   nemozabeth

メジナがとにかくいっぱい

ツムブリが走ります。   akinoshima

安全停止中。 何を見せ合っているのでしょう?

宇治群島

津倉瀬に潜ったあとは一路宇治群島へ。

こちらも見事に青い海が広がっています。

まずは「雀島のハナレ」へ。潮が走っているように見えたのですが、15mを過ぎると、暗く低めの水です。そこは流れも無く活性が…

でも浅い場所に移動すると

凄い数のキビナゴ!それを襲うカツオの群れ。

アオヤガラたちだって殺気立っています。

itami

akinoshima

まるで魚の天井です。    Y. Asai

なぜかすぐ近くによってくるヤガラ nemozabeth

キビナゴを襲うカツオたち

視界をさえぎる群れ    nemozabeth


宇治群島の島陰で休憩&海遊び

宇治群島といえば無人ですが避難港があります。

あいにくこの日は大潮の干潮に近い時間帯。船を入れるのはやめておきましょう。

そのかわり、静かな島陰で休んだり泳いだり。

そう言えば今回の遠征の船は珍しくトイレ付。なのに誰も入らない。不潔なわけではありません。

ハシゴを出してみなさん海で用足しです。

快適なのはわかりますが、それでいいんですか?(笑)

休憩の後は「ウベット」に潜りました。

ここも島から離れた場所にある周りが深いポイント。

浅場の見事な青い水と魚たち。とりわけ湧き上がってきたムレハタタテダイの大群は圧巻でした。

釣りで人気のメジナもいっぱい nemozabeth

デッカくて重いホラガイを拾う父ちゃん  S. Asai

我々を見つけて湧き上がってきました  S. Asai

踊るように群れたムレハハタテダイ   Y. Asai

サザナミヤッコ       akinoshima

ユカタハタとナメモンガラ    Y. Asai

  Y. Asai

シンデレラウミウシ?   akinoshima

海は静か、眠気が誘います。nemoza


今回もありがとう!

まいどおなじみ幸夫君と富田の兄い。この2人がいるのでポイントでもない場所や、潮流が厳しい場所でもトライできます。

でも今回は富田船長、船がちと不調。湯瀬や宇治群島は違う船での遠征となりました。

その富田船長、朝にこぎれいな服装で登場、街へでも行ってたのかな?

でもそのまま船に乗って宇治群島まで一緒に行きました。そしてお昼休みにはそのこぎれいな服装のまま海に飛び込み食材調達に行ってしまいました。さすが、海育ちの漁師さんですね。

でも海パンとか持っていないのかなぁ。長ズボンではさぞ泳ぎにくいだろうに(笑)

イワシと幸夫くんの

いいコンビネーションでいいダイビングが実現!  

かっこいいTシャツだね! 富田船長    itami

今回は初日と最終日は しおり丸


ラストは千貫瀬

秋目の港からも近い千貫瀬。でも鹿児島の沿岸では1,2を争うビッグスポットです。

名前の通りたくさんの魚たちがいます。このところ名物イサキ壁にはなかなか会えませんが、タカサゴ、ニザダイ大群、それに数え切れないほどの種類の魚たち。岩の浅いところのキンギョハナダイの超大群といったらうっとりしてしまいます。

釣り船が多かったり、流れが入りやすく、油断できないポイントですが実に見事な魚影を楽しむことができる場所です。

いつもながら見事な千貫瀬のキンギョハナダイ大群  
akinoshima

akinoshima

タカサゴの群れが流れます    S. Asai

オレンジ色に包まれて気分は竜宮城   Itami

雑誌やネットで紹介されている海だけがダイビングに良い海とは限りません。

いや、むしろ人が近寄らない海にこそ素晴らしい自然と海があるのでは? って思いませんか?

せっかくダイビングができるようになったのなら野生のままの海を目指したいって思うのは自然の流れ。

このツアー20回を数えても色あせない薩南海域の島や海。

ダイビングのスタイルはドリフト。

誰かが決めた既存のポイントではないから当然ブイなんかないわけで。

メンバーの意識を合わせて楽しそうな場所に飛び込みます。

人気のポイントじゃなくたって、流行の生物がいたっていなくたって楽しいものは楽しい。

こんなスタイルの海遊び、いかがですか?


がんじん荘

むかしむかし、中国の高僧「鑑真和上」が苦難の末上陸した場所がこの坊津秋目とのこと。

その名前を付けた宿が「がんじん荘」

この薩南ツアーも20回目。毎回お世話になるのがこの宿。

海は目の前、食材は毎日ザルかなんかを持って漁港までトコトコ歩いて仕入れている感じ。新鮮に決まっていますね。毎回工夫をこらした食事を出してくれます。

イワシでもこのツアーの常連さんも多く、お宿の皆さんともすっかり顔見知りの方も。

がんじん荘の上塘(かみとも)家の皆さんにはいつもさりげなく気を配ってもらい、そのおかげですっかり堅苦しさ皆無で過ごせます。本当にリラックスできるお宿ですよ。

旅館 がんじん荘

〒898-0212 鹿児島県南さつま市坊津町秋目400番地

連絡先:TEL(0993)68−0652

がんじん荘の外観

恒例の外でのBBQ

なんとか貝と岩ガキとトコブシとか。みんな新鮮 aki

海が目の前。がんじん荘の入り口

入ったところには生簀があります。

がんじん荘の若旦那(若くない?)、照哉さん。

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おまけ

akinoshima

昨年のトカラツアーでは素晴らしい凪の海を切り取った1枚の写真がありました。

今回も負けないくらいの鏡のような海面。akinoshima君、船のへさきから海をのぞいて、海に映る船と私たちの姿を撮っていました。今回もバッチリ鏡になった海でしたね。


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2000年8月4日〜6日


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