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恒例の薩南ツアー、2010秋の部。 このツアー、こんなに続けることができてうれしい限り、今回の参加メンバーの皆様、そしてこれまで参加していただいた皆様、ありがとうございます! さて、今年は猛暑や少ない台風など何かとマトモではない天候の年です。 こういう年には外洋ダイビングへのチャンスの時期を図りにくい。 あとは、強運と言われるイワシ薩南ツアーの運にお任せしましょう。 |
1.湯瀬 2.硫黄島 永良部崎 3.硫黄島 永良部崎 4.湯瀬 5.黒島 大平瀬 小平瀬 6.坊津 千貫瀬 |
出発直前の天気予報、台風13号発生のニュース。 でも、これは大丈夫。ツアー日程中に直接の影響は無さそう。 でも、風が強い模様ですねぇ。北西の風がそこそこ吹くとの予報です。北西かぁ… 拠点は西に向いている坊津です。近くでおとなしくしても海はおとなしくないかも。 今回の希望的予定は珍しく「薩摩硫黄島」1泊行程です。 硫黄島まで行ってしまえば風の陰になっておとなしいエリアもあるはず。 船が走れるなら一気に走ってしまった方がいいかもしれません。 |
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北西からの風で湯瀬も波が高い状態… でも南側の岩の側ならエントリー、そして大事なエキジットも問題なくできそうです。 岩の際まで船が近づいたところでいっせいにエントリー! ツアー1本目から湯瀬。目に飛び込むのは湯瀬の岩肌。 今回も湯瀬に来れたんだなぁ。 そこから、ゆっくりといつもの沈み瀬へと向かいます。潮流はゆっくりと南から北。戻らなくてはならないのでゆっくりの潮は助かります。 さっそく出てきたのはメジロザメ。我々のやや後方から様子をうかがうかのように接近します。 その後は、名物、ギンガメアジ群。 あいかわらずの速さ。目前を右から左からスゴイ速さで泳ぎ回ります。 |
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湯瀬の沈み瀬までなんとかたどり着きましたが、ここでゆっくりするわけには行きません。 このあたりの水面は波がザブザブ。浮上は波の静かな島陰まで戻ります。沈み瀬でゆっくりしたり、1周したりするのはグッと我慢して来たルートを引き返します。 それにしても、今年3回目の湯瀬ですが潮が毎回南から北への方向です。外洋に来ると海流によって上げとか下げとかが不規則になります。 この場所で潜る場合は来たからの潮の方が魚はよくまとまり楽しいんだけどな。 ま、制限された状況の中で潮がぶっ飛んでいなかっただけでも助かったかな。 |
湯瀬で潜った後は「薩摩硫黄島」に向かいます。 湯瀬から近いはずの硫黄島も波があるのでゆっくり走らせ意外と時間がかかってしまいます。 でも、硫黄島に来てしまえばそれなりに大きい(火山もあれば人も住んでいるくらい)島なので風の当たらない静かなエリアもちゃんとあります。 潜ったのは永良部崎。 昨年の秋にも潜りましたが、ここはずっと気になっていた場所。 でも潮流が速すぎたり、硫黄島の港の中の赤い水が来てしまっていたりでなかなか潜る気になれない場所でした。 |
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昨年ここで潜ったときにも水面は赤い水で覆われていましたが、少し潜るとそこそこ見える透明度になることがわかりました。 そして、潮が動けば一気に魚達がわき上がって来たことが印象的なところなのです。 今回は潮はゆっくり。赤い水もありません。飛び込むと、若いツムブリたちがお出迎え。ず〜っと我々についてきます。思ったより潮はまったりだったのでゆっくり思い思いにフィッシュウォッチング。 そうこうしていると、突然(ほんとうに突然でした)いきなり現れたツバメウオの大群。 ど、どこにいたんですか〜? そう思わせるくらいの数の大群でした。 |
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薩摩硫黄島 トカラツアーでは何回か泊まっていますが、このツアーでは初めての硫黄島お泊り予定です。 海況が悪くて来れなかったら、残念だなぁと思っていましたが。(外洋ツアーではそういうことはある意味付き物ではあるのですが) 硫黄島に来たからにはもちろん温泉! さっそく宿で車を借りて東温泉に向かいます。で、東温泉に行ってみると何人か人が入っています。おや珍しい。 しかも、皆さんフルち◎。工事で島に滞在している人たちみたいです。 風呂だから当たり前ではあるのですが、こちらは女性メンバーも多数。ちょっと時間をずらしましょう。 |
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東温泉は後で来ることにして永良部崎の恋人岬の展望台へ行って見ました。
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恋人岬に行った後は硫黄島の空港へ寄ってみました。
1970年代にヤマハがリゾート建設で造ったらしいです。
枕崎からの便があったらしいですが今は定期便は無いとか。
閉鎖はしているのかいないのかよくわかりません。
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東温泉
ドライブの後に行ってみたら誰もいません。
陽気も温泉入りごろ。
気持ちいい〜!
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秘湯中の秘湯だと思うのですが、今年は土肥の弁天の湯より入っています(笑)
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2日目 2日目、元気に硫黄島出港です。 風はまだあるので潜る場所は限られます。 今日もシブトく湯瀬を目指すのですが、その前に硫黄島で1ダイブ。 波の状況と海中の期待度からもういっちょ永良部崎に潜ります。 |
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今日の永良部崎は前日より潮流があります。 港の方からの流れなので温泉成分?もタップリ、さすがに濁り気味です。 でもその分、魚は活性高く、ニザダイも大群で泳ぎ、期待のイソマグロも編隊で何回もやってきます。中には2mクラスの大きいのも混じります。 やはりこの場所のポテンシャルは高い! いつかはもっと流れがあって水が青い状況に当たりたい。昨年のダイビング終盤に見たスゴイ数の巨大イソマグロ軍団を狙いましょう。 |
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湯瀬 ふたたび 硫黄島でのダイビングの後は港に戻って一休み。 そして湯瀬に向けて出港です。波の感じは昨日と同じかな。 湯瀬に到着すると、なんとめったに見ない釣り人が岩に上がっています。邪魔をするわけに行きませんので昨日のエントリー場所は使えません。 潮の向きは今日もゆっくり南から。じゃあ、久しぶりにハナレ瀬で潜りましょう。 静かな場所でタンクを背負ってハナレに移動。一斉にエントリー。透明度は25mくらいかな。絶好調とはいえないまでも良好な透明度。 一気に落ちる地形は迫力あります。ハギ類が群れます。ツムブリの群がやってきてさらにテンションUP! ダイビング中盤からは静かな場所でのエキジットのために湯瀬本体方向へ泳ぎます。 すると、Asaiの父ちゃんがフィンを引っ張って何かの合図。具合でも悪くなったかな?? よく見ると「そこにパクパクしたのがいたよ」ってゼスチャー。 ハンマーヘッドでした。 そのあとも一定の距離はあるもののハンマー登場。湯瀬でハンマーはすごい久しぶり。Asaiの父ちゃんはけっこう至近距離だったようです。 そのあとは、イソマグロ軍団まで出てきました。意外な場所ではありましたがイソマグロ軍団が行ったり来たり。若い連中ですが、多きいいのも混じっていて皆さんでじっくり観察です。 釣り人がいたおかげで飛び込んだ久しぶりのハナレ瀬。楽しかったですね〜! |
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黒島へ
湯瀬で潜った後は、「さてどうしましょう」 今日は時間もあるし、ご希望の方で3ダイブ目を。でもここで休憩するのはあまり穏やかではないし… では、東に見える「黒島でも行ってみる?」と船長さん。 ちなみに薩摩硫黄島のある三島村は硫黄島、竹島とその黒島を合わせて三島村。でも黒島ってなぜか行く機会がないんですよねぇ。 良い機会ですね。行って見ましょう! |
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黒島でももちろん風と波による制限は避けられないところ。
風が当たらない島の南側を魚群探知機と陸上景観を見ながら飛び込む場所を探します。 船からハンマーヘッドも見えた、沖に張り出した岩の近くで飛び込みます。地形は大きく落ち込んだりする巨岩の連続。でも潮の具合か岩肌には何もついていなくて行ってみれば殺風景。 岩を回り込むと岩が段々になる場所があります。 どこかの島の「遺跡ポイント」みたい(笑) そのあたりから、タカサゴ、ウメイロモドキ、カメ、ニザダイなど魚が一気に増えてきます。なんの変哲もないゴロタ地帯なのですが。 黒島、なかなか不思議な海でした。 |
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千貫瀬 前日は硫黄島、黒島から坊津 秋目に戻るときには海もすっかり落ち着いて海からの夕景を眺めながらの帰港となりました。 そして最終ダイビングはやっぱり千貫瀬。 秋目からすぐ近くにあるといっても、鹿児島沿岸の屈指の名ポイントなのです。 水面下にある沈み瀬。トップを目指して一気に潜降します。 タカサゴ大群やキンギョハナダイはやっぱり見事。岩のソフトコーラルも本当に綺麗です。ニザダイの大群も下からわき上がってきます。 |
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そして潮の当たる場所まで行ってみると そこは、見事なキビナゴ天国(いや、捕食者に追われまくるキビナゴには天国なんかじゃない?!) キビナゴが名産の鹿児島なのだからキビナゴの群はよく見るのですが、今回は凄かった〜! カツオ類、ツムブリ、若いイソマグロなどなど突っ込むたびに群が動きまくります。もうしっちゃかめっちゃかの状態。 ここまでのキビナゴ超大群はそう記憶に無いくらいの凄まじさです。 そこから浮上の時間まで本当にシアワセ、至福の時間というほかありませんでした。 そんな訳で メンバーさんに撮っていただいた見事なキビナゴの写真の何枚かを載せちゃいます。 |
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今回のツアー、海は風があって苦心した部分もありましたが、楽しく元気な皆さんと船と海の幸運のおかげでまたも素晴らしい海を見ることができました。 皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました! このツアーも21回を数えて、ちょっと趣向を変えてみようと1泊だけ薩摩硫黄島という計画にして見ました。 硫黄島泊自体はトカラクルーズで(今年8月も)あるのですが、この薩南ツアーでは坊津秋目での宿泊を基本としてきました。 坊津秋目泊の場合、海況、風向き等によって湯瀬、硫黄島方面だったり宇治群島または鷹島、津倉瀬などの行き先を選べる点が大きな利点だと思います。 たとえば、初日が海況不良で近場で潜ったとしても海況が良くなった2日目には遠征できてしまう、などこれまで何回も救われてきました。 数日間のクルーズなので出港か中止か。 そんな選択をしなくて済むのはなんと気が楽なことか。これまでの21回のツアーの中で「完全中止」が無いことでもわかります。 それから、なにより秋目の「がんじん荘」。居心地良すぎですね。 いつものように、いつもの宿で。初参加の方でもすぐにリラックスできるお宿です。 今後も硫黄島泊を入れるかもしれませんし、これまでのスタイルで行くかもしれません。 皆さんの意見を聞きながら計画したいと思います。 なにより、この薩南の海域のダイビングの楽しさはイワシの多くのメンバーさんの知るところ。 ポイントとして有名じゃなくたって素晴らしい海があることを知っている皆さんとまた野生の海へチャレンジします! |